今でこそ法科大学院ができたため、司法試験を受ける基本のルートは法科大学院にいくことになっているが、自分が法学部の学生だった頃は法科大学院はなかった。
司法試験予備校が盛んで、教員たちは予備校を目の敵にしているところがあった。
1年の時に法学概論を担当していた学年主任の教員は
「予備校などに行くと変な癖がつく」
と教えていたが、実際のところどうなのだろうか?
確かに変な癖がつくこともあるだろうが、因果関係がわからないのと、
予備校に行かないがゆえにアカデミックにはまって変な癖がつきまくっている人も多いだろうと思う。
問題は変な癖がどうしてついてしまうか?よい型はどうやって身に着けるのか?
であっていまにしてみればリーガルマインドどうのこうの、というのは
逃げているとのそしりを受けても仕方のない議論のように思う。
そうはいっても20そこそこの若者と50くらいの教員の格差からすれば、
素直に言うこと聞くか、バカにして反発するかの2択のような気もするが、
結局はどちらともなく中途半端に終わる、というケースが多いようにも思う。
同じようなことは大学だけでなく、中学高校であっても
「塾に行かなくても受験対策は学校の対策だけで大丈夫」
というようなことをPR文句にしているところは今もあるだろう。
基本的にこの手のPRをするものには寄り付かない、とまではいわないが、
自分としては査定ポイントは落としている。