誰に習うか。
大事なことである。
野球は最初からあっている指導者だったのでハマった。
が、それ以外では微妙なものもあった。
サルサ。「私は教えるのが上手いんだ」という割にみんな踊れるようにならない。そんなこともあって、別のところでも習い出した。すると前習っていた方のレッスンでも「上手」と言われるようになった。その調子で別のところを増やしていき、以前からいたところを卒業して行った。
このサルサのパターンが一番よくあるパターンな気がする。ころころ変えるのは良くない、などと言われるけれど、それを信じてどうにもならなくなることもある。
危険なのは「最初が大事」「基本が大事」「最初に変な癖がついてしまうと直らなくなる」というフレーズ。実はそこに行くと逆に変な癖がついてしまうというパターンが結構ある。
中小企業診断士やゴルフがそのパターンだった。
診断士は勉強会に通い出し、
「企業に寄り添え、寄り添え」と言われていた。
今からしてみればそれはそうなのだけれど、カウンセラーのようにいくら寄り添ってみても、全くダメであった。人事やマーケティングは比較的「寄り添う」で行ける要素がなくはないけれども、生産管理や財務というのは寄り添う要素はかなり少なくなり、ベキ論が強くなる。
フレームワークありきではない、というのも色々なフレームワークを知ってるレベルの話であって、最初はベタにフレームワークを覚えて、使えるケースに適用してみる、ということを繰り返す段階も必要だった。
製造業、卸売業、小売業、サービス業、の区別もよくできず、川上川下もどちらがどっちかわからず、などという状態で「寄り添って」もなんも出てこないのだった。
製品開発とブランドで付加価値つけるのと販路拡大する、物流で付加価値つける、という鉄板中の鉄板セオリーは実際に当てはめずとも、落としどころとして持っておかねばお話にならない。先々見越してポートフォリオを組んでリスク分散しておく、というのもそうである。
ゴルフについていえばシュミレーションゴルフでも半年ショットのレッスンを受けて意気揚々と初ラウンドに臨んだら全くお話にならず簡単なコースでも150スタートだった。
とまあ基本を何とするかは難しいけれど、そこを見誤ってしまうと遠回りをする。
そして見誤らない方法というのは基本的には「リスク分散」しかない。そもそも見誤っているかどうかは自分ではわからないのだから。