コンビニ人間の村田紗耶香さんの記事を読んだ。
島田雅彦さんも同じなのだけれど、
基本的に小説を書く原動力というのは「うさはらし」にあるように思う。
書かずにいられないから書く、ということ。
長年、小説家が小説を書くモチベーションが気になっていたのですっかり腑に落ちた。
当然わたくしがはてなブログを書くのと、小説の形に昇華するのとでは通るべき過程はことなるが、原動力という根っこの部分で共感した。
書き出して頭が整理される、というのもあるけれども、
それ以外になんとなく誰かに読んでももらいたい、という欲求もあるわけで。
ただ後者の欲求が強すぎるとFBによくあるSNSのくだらない投稿しかできなくなっていく。「裏垢」欲求というのが一番近いように思う。
村田さんの記事で心に残ったのは、書いているうちにテーマが定まっていき、キャラクターも単発ではなくどこかしらつながりがある、というところ。
確かにそうである。同じ作者の作品を読むと、死んだはずのキャラクターが復活したり。テーマも共通しているので読みやすくなっていく。