（結局また野球にもどっちゃったんだなぁ）というのが率直なところ。
少年野球、硬式野球、草野球、ヘッドコーチ業、でそろそろ引退だからゴルフやろうとコツコツやっていたら、まさかの子供が野球をやりだす、という。
のびのび野球でいいよ、というのに、あえての勝利至上チームへ。
それぞれのコーチも実は葛藤があるようでもあり、
あるコーチはお兄ちゃんの時に厳しくやりすぎたので、今は楽しい野球を。でもなぜか本人は求道者タイプで、気持ちを押し殺す。それでも押し殺せない気持ちをモノにぶつけてしまうらしい。
あるコーチは息子が小さいがゆえにシンプルにパワーで負けてしまうのに対し、厳しく生き残っていく道を説き。
うちはというと、のびのびなのはいいけれど、4年生から入団して以来野球としては「全く」上達していなかった。体を動かすのが好きなので体力だけは異常なほどついたけれど、野球としては下級生よりもダメ。白球をおいかけて、純粋に速いボールを投げて、遠くに飛ばしたいだけ。肩は強くて球も速いけれど、ノーコンで使い物にならない。元気なので声は誰よりも出ている。何かの歌の歌詞なら素敵だが、現実はそうでもない。
一方でみな思っているようすなのだった。
（うちの子にあの天真爛漫さがあったらなぁ。）
自分がある意味言わないのも結果が出なくても、本人はへっちゃらで気にしない、というよりも「気づいていない」でただ野球を楽しんでいる時代も大事だと思うから、なのですよね。
ゴルフも遠くに飛ばしたい、というのが楽しみの人に「スコアを出すにはアプローチ」、というのは簡単だけれど、そういうことじゃない、というのと同じなのだった。
