業務報告書

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まさかの通関士

あまり頭のよろしくない妹。頭がよくないのは父方の血筋で、自分もよくない。

 

うちの家系は頭がよくないだけでなく、困ったことに仕事ができない。まともに勤めに出ている人間がほぼいない。

 

就職活動をしたかと思いきや、しょうもないところに就職して、3か月もしないでやめた。なにもしないので、ハローワークにいっしょに行き、資格をとらせた。

 

資格というのは通関士。それなりに勉強しなくては取れず、かといって絶対取れないわけでもない。今の宅建よりちょっと難易度の落ちるくらいだったかもしれない。

 

20万くらいの受講料でLECにバイト先の近くの今はなき通わせ。しかも1回目は不合格。変に罪悪感を感じてか、2回目だからユーキャンで、などというのをとめさせて、再受講でLECに通い、合格。当時のバイト先にも何年も通関士受からないフリーターの男性がいたそうだが、その影響もあって怖かったのだろうか。

 

頭のよろしくない妹は、変なプライドがあって、外資系の商社などで働きたい、などといい、結果派遣職を転々としているらしい。最近ではあまり接点もないし、詮索もしない。その間ずっと通関士の資格が役立っているのだという。

 

海外業務といいつつ、通関業務などというのもむっちゃ非効率でローテクな業務だと思う。入管などと同じでちゃんとしているようで、その時のさじ加減。すごく稼げる仕事ではないが、ある種の既得権益業務でもありつつ、たいした既得権益でもないので、まあいいや、と残るタイプの仕事。数字は使うけれど、経理なんかに比べれば全然競争相手は少ない。

 

20年近く前にそんなことを思ってはいたものの、結果それが正しかった。いいのか悪いのかわからんが。