息子はといえば読書や勉強は好きである。
小学生くらいから塾も自分から入れてくれ、といっていた。
塾に行きたくないなどと言うことはないのだった。
本についてもベストセラー的な「君のお金は誰のため」とか、勧めたり、
あるいは「世界史からわかる化学」のようなちょっとお勉強の副読本的なものを買ってやっている。
「アンネの日記」みたいなのが本という基準もあるが、それをやると嫌になるだろう、という。
少し前は「成功者のする100の習慣」とか「チーズはどこに消えた」みたいな本が好きだったのが、
最近では「自己啓発本て興味ないんだよね」とのこと。まあある意味正しい。2,3冊読めばパターンは同じなので。
そこで思うのが、受験参考書は読書に入りますか?というものである。
参考書そのものでなくとも受験読み物まで広げる、というか。
ビリギャル、下剋上受験はさして好きでなかったけれども、昭和でいうでいうなら(実際には平成だが)、
「だから落ちるんだ、やれ」は受験界の「成り上がり」的作品である。
和田秀樹さんの「受験は要領」も今から考えるとペラい本だと思うけれど、
引き込まれるという意味では大きな読書体験だったように思う。
「実況中継本」というのが席巻していたものの、今から考えると読みにくく、
わかりやすそうなようでいてそこまでわかりやすくもなかった。
当時で刺さったのは駿台系の「入門〇〇」な読み物だった。
新書よりも薄いくらいの本だったけれど、やたらと面白かった記憶がある。
結果文系に進んだがゆえにさほど予備校カルチャーには漬からなかったものの、
理系だと「目が醒める」ような瞬間があるのだろうと思う。