六本木、六本木一丁目、西麻布。
普通は縁のない街かもしれない。
個人的にはサルサバーのメッカである六本木に訪れることがある。
一応そこそこ踊れないと楽しめない場所でもあるので、踊り始めて1年くらい経った、これまたゴールデンウィークに昼間のうちに数件あるサルサバーを東京観光に来ていたかつての部下と回ったのを思い出す。
「つるとんたん」も流行していた頃だったけれど、やたらと量が多く、なにゆえ人気かはいまいちわからなかった。
このときメインでいったサルサバーはとてもゴージャスで雰囲気のよい店だった。その後数回行った後閉店してしまったのでこのときに言ってよかったと思っている。
そんな六本木だけれど、南北線六本木一丁目が好みである。
駅直結で隠れ家的な商業用ビルにつながっていて、この中のカフェというのをオアシス的に使っている。
西麻布、という地域も六本木ヒルズを過ぎたらすぐであり、ここに古いソウルバーがある。西麻布のバーではあるが、おしゃれと言うよりはレトロでファッションではなく単純にソウルミュージック好きのふつーのおじさんがいる。そんなわけで客もふつーのおじさんだった。
思い返すにここに行ったのは大晦日の日だった。ダメ元でどっかとまれないかなぁと思ったらビジネスホテルもあいてて、翌朝(というか普通に元日か)ふらふらしていると「出雲大社」の旗が。
前日から異空間な感じで頭がトリップしたのかと思ったら、出雲大社の分祀が六本木と西麻布の境目にあるのだった。とりあえず初詣と相成ったが、不思議であった。
この不思議ゾーンの近くには、これまた急にいい感じのカフェがありそこで寛いだのだった。
個人的にはパワースポット的なものに興味はないが明治神宮にしろ出雲大社にせよふわふわっと呼び寄せられる。
案外にそういうものに敏感なたちではある。