業務報告書

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東大和のガソリンスタンドのドトール 後編

7歳くらいの男の子と言うことなら都会ではなく、むしろ少し田舎っぽいところの方が逆に楽しいのかもしれない。

 

ゴルフはさほど好きと言うことでなくともお菓子をもらったり、電光表示でどれくらい飛んだか、を見ては嬌声をあげている。ちょこっとバッティングセンターへ行き、親と一緒に卓球をする。

 

さて、なんで東大和のガソリンスタンドのドトールか、ということである。

 

実はお盆の1日を丸丸遊んだこの日、帰りに財布を拾ったのだった。

若干帰宅ルートから外れてしまうのだけれど、警察に届けるということで東大和警察署に立ち寄ったがゆえであった。

 

芥川龍之介の「トロッコ」(トロッコでちょっとそこまでと思ったら相当遠くに来てしまったという話)ではないが、自転車で片道20キロを走るのはそれなりに大変で、くたくただった。

 

国道沿いにもいくつかカフェは建ち並んでいたが、「少しでも先を急ぎたい」という気持ちであえて入ろうとまでは思わなかった。

 

そんな気持ちで赤信号で足止めを食らっていたときにふと目をやるとあったのがガソリンスタンドに併設されていたドトールだった。

 

ガソリンスタンドではたちよるとしてもトイレ、くらいなものである。「ちょっとコーヒーでも飲んでいくか。」というのは給油の客ではなく、洗車の客だと思われる。

 

レンタカー利用がほとんどなので洗車の機会はなく、それゆえガソリンスタンドのカフェなど今後も利用することはないと思われる。

 

(ガソリンスタンド利用の方以外もご利用できます)の看板も後押しとなって「ちょっと休憩していこう」と立ち寄ったのだった。

 

ガソリンスタンド併設のカフェ。病院併設のカフェ。図書館併設のカフェ、などなど。こういう併設系のカフェが好きだと気づく。

 

普段のカフェのようでいて、普段でないような場所にあるからだ。

 

普通のカフェでないがゆえ、客も穴場中の穴場のように利用しているようだった。ぽつりぽつりと贅沢に思い思いに自分の時間を過ごしていた。

 

照りつくお盆の中自転車ででかけ、自転車、ゴルフ、卓球というトライアスロンおまけに警察署というすこし物々しい場所にたちよった心身を癒やすにはアイスものだった。

 

フローズンマンゴー、フローズンヨーグルト。シェイクよりも凍ったドトールのドリンクとデザートのあいのこのような商品とサンドを愛でた。

 

店内も混んでいなかったこともあり、普段はめにつかないような夏の贈答品コーナーも、気になり1リッターのアイスロイヤルミルクティとアイスコーヒーのボトルをおみやげに購入したのだった。

 

翌朝コンビニで買ったプラスティックカップ入りのクラッシャーアイスになみなみとアイスロイヤルミルクティをそそいで、飲んでみると店で飲むよりもおいしいのだった。同様にアイスコーヒーをそそぎ、豆乳をそそぎ、ソイラテを作ってみてもおいしいのだった。

 

そういえば好きでなかった父方の方の祖父がたばこを吸うときにライターじゃなくてマッチで喫うとうまいといい、ライターを使うと油の匂いがつく、などと「何言ってんだ、このじじい」と思っていたけれど、実際大人になってマッチで火をつけて喫う方がおいしかった、ということをふと思い出した。

 

「氷を変えるとおいしくなるから飲んでみな」と息子にロイヤルミルクティの方を飲ませてみると、「ほんとだ!」と普段飲まないロイヤルミルクティを何杯も飲むのだった。