「散歩の達人」
TOKYOウォーカーというよりはまったり系の「ぶらり途中下車の旅」的な雰囲気を醸し出す雑誌である。
自分の近所の号を買った後、風呂で読もうとずっと放置していたのでたわんでいる。「そろそろ処分しよう」と手に取ったのだった。
散歩の達人、はガイドブックのようであり、空気感を楽しむものである。この手の街本が好きになった源流を遡るに、たとえば泉麻人氏であったり、田中康夫氏が浮かぶ。バブルの古き良き時代の町歩きコラムである。
泉麻人本は中学時分に読んで、「自分は筆圧が強いのでシャープペンシルでなく鉛筆を使っている」みたいなエピソードをよく覚えている。
ブラタモリがすごく好きな人もいるけれど、自分はそこまでは行かない。散歩の達人ものんびり読むのは好きだし、アド街っく天国も好きだけれどあえてよい店にいこうとまでは思わない。
散歩をしよう、という気持ちにはなく、そういう意味でメインの目的地があった上での「寄り道」派なのだった。