祝日。
いわゆるところの好転反応は単なる風邪の症状としてまとわいつき、昼間で床に伏せりてスマホなどを眺むる。
西野カナのbedtimestoryで愛してるきみのこと~ずっとそばにいるよ~、といういかにもずっとそばにいない感じの歌詞を無責任にくちずさみ少し元気を出したかと思いつつ、ToSHlの歌う「人生は紙飛行機」を勧められ、ふと再生を試みる。
「じんせいはー、かみひこうきー」
合唱コンクールで歌ってもらえるような楽調なのを、ToSHlが一つ一つの言葉をかみしめるように歌う。
’時には雨も降って、涙があふれる日もあるけれど
思い通りに行かない日は 明日また頑張ろう’
明日また頑張ろう、という箇所で明日頑張らないと!という悲壮感を込めずに歌う。
そしてテレビでは元貴乃花親方が突如絵本作家に転身することや、イチローがやっぱり引退するのだという。
ToSHlにしても貴にしてもイチローにしても、やりきったからどうこう、というのではなく評論家にはならずにまたなにかやり続けてしまう。
そんなことをふと思っていたら、ぐだぐだとLINEが来て、
「祝日はダウンした体を休息させているのだ」と回答すると、
「病院行け」と。
それもそうだな、と声が出ないのと鼻が出るのを対処するために休日診療の耳鼻科を訪ぬるのであった。