深夜食堂。新宿かつ主題歌もフォーク風で70年代風テイストを醸し出している。役者も劇団のニオイがプンプンする役者でアングラ系、寺山修司的な風味もする。
わけあって一緒になれなかったカップルが、幸せな家族を捨てて追いかけそうになる、だとか、なかなかベタだけれど、実際には幸せな家族捨ててどこか行っちゃうケースも多いだろうなぁ、と逆に思ったり。
「アンタさぁ、いい人なんだから足洗ってクニに帰んなよ」構文というか、そこで「作れるものならなんでも作るよ。」と冷やし中華が出てきたり、シチューが出てきたり、白菜漬けが出てきたりする。
「新宿挫折構文」といってもいいのかもしれない。
ここら辺をウッディアレンだとニューヨークベースで「いい人だろうと帰るところも別にない」という元も子もなさげな雰囲気を醸し出してもいる。ユダヤ人ベースで、「エルサレムに行ったって幸せになれるわけでもねえよ。」なものも勝手に読み取っている。
とはいえ、「昨日何食べた？」同様食べ物系ストーリーに弱いのだった。
