東京駅である。
新宿は映画に行くだとか他にも用事があったが、子供時分に東京駅には用はない。
そんな大人の中の大人、みたいな場所が東京駅だったが、ある夏の終わり、八重洲ブックセンターに父親といった記憶がある。小学校4年か5年。
ビジネスの街ということもあって、やたら政治経済の難しそうな本が並んでいたのを今でも覚えている。
そこで父親とイチゴのかき氷を食べたのを覚えている。上にアイスが載っていて、大人仕様なのかやたらと大きい。
今でも覚えているけれど、中二階ということで天井が近かった。その天井からビュンビュンとエアコンの空気が直撃である。
やたらと大きいかき氷とエアコン直撃で体は凍り付かんばかりだったが、このかき氷がおいしいのである。
「アド街ック天国」自体も相当長寿番組だけれど、その枠でやっていた関口宏さんの「あっとランダム。」。当時週末の夜に見ていた
六本木、銀座、など比較的都会的な場所をあつかっていたが、なんとなく八重洲ブックセンターのこの喫茶店はあっとランダム的なアーバンな雰囲気を醸し出していた。
ここの喫茶店はまだ残ってくれているようだった。
https://www.yaesu-book.co.jp/floors/tiffany/
夏になると息子とどこか1回はかき氷を食べに行くことにしているが、その発端は八重洲ブックセンターのここのかき氷だと思う。