今年はまだかき氷を食べに行っていない。行かなくては、と思っている。
昔々、多分10歳くらいの頃か、東京駅の八重洲ブックセンターで父親と食べたいちごみるく味のかき氷にアイスがのっているのを今でも覚えている。クーラーが効きすぎて、かつかき氷が大きすぎで凍えそうなくらいだったからだ。それでも一番美味しいかき氷だった。
大人になって長瀞でラフティングしてものすごく暑い中待って天然氷のかき氷も食べたけれど覚えているのは待っている間の暑さだけである。
夏で思い出すとなると新宿三丁目の紀伊国屋。今はどうか知らないけれど、歩行者天国をやっていた。紀伊国屋の中にこれまた喫茶店があり、ホットサンドというものを初めて食べたと思う。この手の喫茶店だからホットサンドというかクラブサンドで1,000円弱とかじゃなかろうか。紀伊国屋まで行って買ったのはキン肉マンの漫画だったと思う。そういえば３丁目の紀伊国屋は新宿の南口に紀伊国屋ができてから全く行っていない。
なんとなく食べ物で思い出すのは神保町のバンビ。確か小学校6年生の頃に駿台予備校を見学に行く、と連れて行かれた。その帰りにバンビという洋食屋で家族で食事をしていた。中学受験をしなかったから、と今度は頑張ってもらうからな、とやたらと難しそうな駿台予備校に見学に連れて行かれたのだった。塾ごときで妹まで連れて滔々とさらしもののように連れて行かれ嫌だった。
なぜだかわからないけれど、こういう場面は今でも出くわす。家族４人で休みの日に喫茶店などで何かのテストの点数が悪く、妹などがいる前で滔々と両親から叱られている。
ウチの父親など今でいうなら高学歴な理系のコミュ障のオタクに過ぎない。２チャンネルの学歴板レベルの議論しかできない奴にあんなに偉そうに講釈を垂れられてよく平気だったなと自分で思う。
八重洲ブックセンターの店はまだあった。バンビは閉店らしい。
