業務報告書

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思い出や思い入れのない場所には因縁しかない。

笹塚・幡ヶ谷、梅ヶ丘、下高井戸、西荻窪、国立。

 

今後長く住んでみたいと思った場所である。

 

庶民的だけれどそこそこ文化的な地域。

 

あとはどういう風に根を伸ばしたいか、というのもある気がする。

 

長男だというのに、自分は実家を継がないことにした。東京の下町が好きではないからである。東京の下町というか、要するにスラム街なのでコストが安いということに価値がある。むしろ他の地域からやってきて住む方がいいかもしれない。

 

実家はというともともと農家をやっていたわけだけれど、もうやっていない。農家やあるいはなにか商売でも土地に根付いてやっていればいろいろと蓄積されていくものがあるだろうけれど、それもないのに墓守だけのためにその土地に住んでいても意味がないからだ。肖像権でももっているような先祖でもないので宗主替えだろうとなんでもできてしまうのが自分である。

 

父親は本家の長男面していろいろ家のことはやっていたと思うけれど、それが疎ましくて親戚は離れていった。農家だから代々続いてきただけであって、下部構造が変われば上部構造も変わるのである。

 

ルーツというものをたどりたい、という本能を満たすには墓や寺のようなデータベースが必要かもしれないが、今のやり方では効率が悪すぎる。それをやりたいのであれば今後はDNA情報で管理するような方式になると思う。

 

おどろおどろしい家系図だとか、先祖供養をしないとどうのこうの、印鑑を買うと因縁がどうのこうの。そういう意味では実家には因縁みたいな気持ち悪さしか感じない。

 

父親のようにそこにしかすんだことのない人間にはわからないのだと思う。

 

父親にはいろいろと地域に根付いた思い出や思い入れがあるのだろう。自分にはそれが実家の地域にはない。それだけのことだろうと思う。