業務報告書

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金持ちシゲコと貧乏ママ

 現実論と理想論。既成事実まで含んだ現実論が強い、という話だったけれど、一方で理想論の側から。

 

うちのママは貧しいフィリピンの出身だ。日本人は繰り返しマニラのスラム街をすり込まれているからそのイメージがすぐ浮かぶ。

 

実際ママは貧しい。だけど日本人の思う貧しさとは違う。

 

どういう意味かというとお金がない、という意味では貧しいのだけれど、土地が豊かだったり、海もあるので半分自給自足に近い形でなんとかはなる。卵は鶏が産むし、果物やさかなはそこら辺にある。そんなわけで事実状態として子だくさんで人もいる。

 

でも事実状態なので今日も明日も違いがない。その日暮らしというやつだ。

 

日本人が先々の事を考えすぎて「今ここを生きる」「今でしょ」というのも、バランスの問題。

 

貧しいというと日本的な貧しさでちっぽけな100円ショップの品物で喜ぶ、みたいなある種の純粋な見方でみてしまうがそうでもない。

 

ママが掃除機を買って欲しいというので日本製の手頃なやつを買ってやろうとすると、「ダイソンがいい」という。

 

ドライヤーが欲しいというので手頃なのを買おうというとこれまた「パナソニックのナノケア(の一番いいやつ)がいい」という。

 

(そういうことだからいつまでも貧乏なんだよ)と思う。

 

理想論と事実論、両方ないとダメというありがちな結論だった。