月曜の夜から夜更かし、ではなく夜ごそごそと片付けをしている。
理由はというと日曜に収納グッズなどを買い集め、片付けをしようと思ったはいいものの片付けきらなかったからだ。
そもそも何故そんな中途半端なことに至ったかというと日曜日にいった喫茶店に置いてあった本がきっかけである。
知り合いから頼まれて原宿で写真家の講演会に参加予定だった。
原宿は行くことはあるけれど、まあせっかくだからと早めに行き喫茶店とZARAで時間を調整する。
何が楽しいかというと喫茶店のモーニングである。ホテルでもディナーより朝食が好きなタイプであるからして必然である。
集のモーニングはトーストと飲み物というシンプルなものだったけれど、パンそのものが美味しいからよかった。百円二百円高くてもいいのでパンをちゃんとしてもらいたいと思うくらいパンが大事なのである。
そこに誰の趣味なのか、収納がテーマのムックが置いてあった。
喫茶店の良さは新聞もそうだけれど、そんなに気取っていない程度の素朴な雑誌だったり本である。喫茶店というと文学チックな本がありがちだけれど、個人的には実用的な本も並べて置いて欲しい。例えていうと文学チックな本はディスプレイで、読むのは実用本という。
喫茶店モードのまま溜まったままの積読を崩したり、取り溜まってしまっていたゴルフ番組を眺めつつ、お掃除ロボにお掃除させつつ、片付けもしていく。片付けといいつつメモ帳を傍に何か書きつけつつ、適当に食事もしつつ、スマホもいじりつつ、である。
整理整頓の上手な人というのは整理している間にアイデアが出てしまうことはないのかもしれないけれど、自分はというとアイデアが出てしまって収拾がつかない。そんなこともあり、整理とはいえどひたすら捨てる。
捨てるというに、溜めていた録画の消去や本などもそうだけれど、メモなど取りつつ記憶に残す。
喫茶店というのは気持ちにせよ頭にせよ整理してくれる作用があると思う。
たまたまだったけれど、インテリアや収納の本と喫茶店というのは人々が喫茶店に求めるイメージとぴったりのような気がする。
断捨離をする前に、大掃除をする前にまず心の整理のため、あるいはした後でご褒美のために喫茶店に出向く。悪くない習慣のように思う。
原宿というのは竹下通りの印象が強いけれど明治神宮や表参道の駅だったりもする。ちょうど表参道で審美性にスイッチが入ったことも関係している気がする。